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宮沢賢治の銀河鉄道の夜の九、ジョバンニの切符に出てくる苹果(りんご)。
これは一般に今使われている林檎とは違うのでしょうか?
言葉の違いについて調べてみました。
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意味ですが…和リンゴと西洋リンゴの差だということです。
『林檎』とはもともと西洋リンゴ輸入前の小粒の和リンゴの総称で、西洋リンゴ(大りんご)の表記は『苹果』だったとのこと。
苹という漢字は
- 音読み…ヘイ・ヒョウ
- 訓読み…うきくさ・よもぎ
と読み、意味としては、
- うきくさ。ウキクサ科の多年草。
- よもぎ。キク科の多年草。
- リンゴの実「苹果」に用いられる字。
という意味で使われます。うきくさ・よもぎの果でりんごっていうのは今の考えだと変な感じがしますが…西洋リンゴは和リンゴとは違うんでしょうね。
もともと日本のりんご栽培は、平安時代の中頃に中国から渡来した和りんごを栽培しておりました。
それに対し、開拓使がアメリカから75品種を輸入し全国に配布し試作がスタートしました。これが西洋リンゴと呼ばれるものでした。和リンゴと比べて冷害地でも立派に実を付けることから寒い地域で育てられるものとして広がりました。
和りんごと比較して品質や果実の大きさなが優れていたため、西洋リンゴが和リンゴに代わって栽培が広がって、それが単にリンゴと呼ばれるようになりました。なので、今食べられている林檎は苹果を元に品種改良されていったものなんですよね。