特に夏から秋にかけて発生が多い「竜巻」。春先でも発生する可能性のある竜巻ですが…「竜巻注意情報」とはいうけど「竜巻注意報」とは言わないの知っていましたか?
なぜ竜巻注意報といわないのか?というのを調べてみました!
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まず気象庁による注意報・警報の定義ですが…気象注意報(きしょうちゅういほう)とは、強風、大雨、大雪などの気象災害が起こる恐れがある場合に、気象庁(各気象台)が注意喚起のために発表する予報のこと。単に注意報とも言います。
大雨・強風・洪水などいくつかの現象は上位に警報および特別警報がありますが、一方で雷や霜などは注意報のみとされています。
そんな中で注意報の定義としては気象業務法施行令の中に”予報及び警報”の区分として「災害が起こるおそれがある場合に、その旨を注意して行う予報」と定義されています。
「竜巻・ひょう・落雷」などといった現象が起こる可能性があるときは「雷注意報」を発表して、一括して注意を促しているからです。
つまり…竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバーストなどの激しい突風に対して注意を呼びかける情報で、雷注意報を補足する情報として発表されるんですよね。
そのため、竜巻注意報はなく、雷注意報に内包されているということになります。
雷注意報=落雷だけではないんですね、落雷に伴う突風だったりひょうだったりを含んで雷注意報が出ているということになります。
もともと雷注意報に内包されている竜巻の情報がなぜ別に発表されるようになったのかというと、竜巻での被害が多くなり、雷注意報だけでは竜巻の発生を周知することは難しくなったため雷注意報の「補足情報」として、竜巻注意情報が発表されるようになったといわれています。
竜巻注意情報は、結構特殊なんですよね。注意情報の有効期間は発表から約1時間という短いものなんですよね。
竜巻は通常数十秒~数分しかもちませんし、発表になった段階で竜巻が発生中、もしくは、すぐにでも発生するような段階にあるため、長時間出し続ける意味がないためです。
以上、なぜ竜巻注意情報があるのに、竜巻注意報がないのか、についての記事でした。
竜巻などの自然災害への備えはしっかりとしておきましょうね。地震だけではなく、いろいろな災害が本当に多いのが日本という島国ですので…備蓄食品や、避難のためのバッグなどは常備したり、避難場所の確認はしておきましょう。