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ロシアワールドカップの日本代表の試合で、セネガル代表の国歌をテレビで聞いて、タイトルがめちゃくちゃかっこいいなぁと思って、調べてみました!!
セネガル国歌についてまとめていきます。
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セネガル国歌 コラを弾け、バラフォンを叩け
『Pincez Tous vos Koras, Frappez les Balafons』(コラを弾け、バラフォンを叩け)はセネガルの国歌。
フランスから独立した1960年に採用されました。できてから58年。
初代大統領のレオポール・セダール・サンゴールは、詩人でもあったので、彼が作詞しました。
ちなみにレオポール・セダール・サンゴールは伝説の人なので、彼の名前を冠したレオポール・セダール・サンゴール空港もセネガルの首都にあります。
セネガル(当時はフランス領西アフリカの一部)のティエス州ンブール県ジョアル村で生まれ、フランス留学中に起こった第二次世界大戦では、フランス軍に志願して入隊。捕虜を経験した後、釈放後もレジスタンスと協力して後の仏大統領ジョルジュ・ポンピドゥと親交を深める。
フランス語詩人としても著名であり、サンゴールの詩は広く賞賛されるとともにサンゴールはアフリカ出身で初めてアカデミー・フランセーズ会員にもなりました(1983年)。
1968年にドイツ出版協会平和賞、1975年にストルガ詩の夕べ金冠賞を受賞。
サンゴールも1930年代から1940年代にはマルティニークのエメ・セゼールと共にネグリチュード運動(黒人の自覚を促す運動)を牽引しました。
国際空港、競技場、橋など、サンゴールの名にちなんで命名された施設がたくさんあります。2001年12月20日、カルヴァドス県ヴェルソンにて死去。享年95歳。
コラって?バラフォンって?
セネガル国歌は、レオポール・セダール・サンゴールが描いた詩に、中央アフリカ共和国の国歌も担当したHerbert Pepperが作曲。
コラとバラフォンは、ともに西アフリカの伝統楽器。
コラとは?
コラ(kora)は、西アフリカが発祥のリュート型撥弦楽器。
セネガル、ガンビア、マリ、ギニア、ブルキナファソなどの国々で300年以上に渡って受け継がれてきた伝統的な民族楽器で、特にセネガルとガンビアに代表されます。
長いネック、ヒョウタンの共鳴胴、そして21本の弦が特徴。ハープやギターの原型とも言われ、アフリカの民族楽器の中でも最も美しい音色を持つと言われます。
バラフォンとは?
西アフリカに広く分布している民族楽器で、木で作られた枠の上に木片を並べて下に共鳴用のひょうたんをぶら下げています。ひょうたんには穴があいており、そこにクモの糸の膜を張ることにより打つと木片の音と一緒に「ビンビン」と独特な音がします。
アフリカではBala又はBalafoと言い「輪になる」という意味を持つこの楽器。
バラフォンの歴史は古く一説には13世紀頃にはあったとされ、口承伝達文化を持つヨルバ族のグリオ達(様々な知識を備えた音楽家でもあり歴史を語る人)により定着したそうです。
部族によりチューニングが少しずつ違いセネガル、ギニアのほうでは音の高さは普通で打面もフラットですが、ブルキナファソ、ガーナのほうでは音の高さは低く打面もカーブしているとのこと。
ちなみに楽天とかでも購入可能です。コラは探したけど、売ってない。
これがバラフォン。
フランス語の歌詞を載せても微妙なので、
日本語訳を引用します。
コラを弾き鳴らせ、バラフォンを叩け
赤いライオンが支配した
荒野の獣使いが
一跳びで駆け出し
その暗闇を打ち砕いた
われわれの恐怖を照らす太陽、 希望を照らす太陽
立ち上がれ、兄弟たちよ、アフリカはここに集結するくりかえし:
私の緑色の心の奥,
肩と肩を、兄弟以上に
セネガル人よ、立ち上がれ
海と源泉をひとつにあわせよう、荒野と森をひとつにあわせよう
母なるアフリカよ、 母なるアフリカよセネガルよ、ライオンの汗の息子である君よ
闇夜より騎乗疾駆で表れしきみよ
われわれに返してくれ、 先祖の名誉を返しておくれ
黒檀のように光り輝き、筋肉のように強い
われわれははっきりという、その剣に汚れはない(くりかえし)
セネガルよ、われわれは君を大きく描いた:
鳶の巣の中の雛たちに似ている
そこから、東から西へ、北から南へ
ひとつの同じ民に、つなぎ目のないひとつの民へ鍛え上げるために
そして世界中の風に乗る民へと(くりかえし)
セネガルよ、君のように、われわれの英雄すべてのように
われわれは憎しみを捨て、辛抱し両腕を広げる
平和であれば、剣は鞘に収めよう。
労働と、そして対話がわれわれの武器なのだから
バンツーも、アラブ人も、白人も兄弟だ(くりかえし)
しかしもし、敵がわれわれの国境に火を放てば
われわれは立ち上がり、武器を手に取るだろう
民は信念を持ちすべての不幸に挑む
老いも若きも、男も女も
死も、 われわれは恥よりも死を選ぶ(くりかえし)
セネガルはフランスとの交流が続いてる
今回のセネガル代表のうち23人中8人がフランス生まれ。
お父さんお母さんが移民としてセネガルからフランスに行き、フランス代表としてユース時代は戦ってきたものの、A代表になったときにセネガル代表を選んだ人が多いんですよね。
身体能力の高さ、スピード、パワーというのがアフリカ代表の武器だったんですが、フランスとの交流によって、独立から50年以上がたった今、それがサッカーとして武器になっています。
フランスは言わずとしれたサッカー強豪国ですが、セネガルとの交流の中で指導者やコーチの派遣、ユース時代の施設など教育の面でセネガルと交流を続けていることがかなりプラスです。
2002年以来のワールドカップ。そのとき決勝トーナメントに進出しベスト8まで進んだ伝説的なチームのキャプテンが、今回監督を務めるシセですからね。
そう考えると時代も感じるけど、日本で考えるとゴン中山とか、三浦知良が監督やってるみたいなもんだからねー。そして、ワールドカップで勝利してるんだもんなー。
伝説を繰り返すみたいでセネガル国内も盛り上がっているでしょうね。
まさに、『コラを弾け、バラフォンを叩け』って感じだね!