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中秋の名月は満月とは限らないって知っていました?
中秋の名月、っていうのは秋のど真ん中に満月になる日のことなんですが…それが中秋に当たることが少ないって知っていました?その理由を詳しく説明します!
Table of Contents
中秋の名月が満月にならない理由とは?
中秋とは、旧暦の秋(7月・8月・9月)の真ん中、8月15日のことで、中秋の名月、というのは一年のうちで最も美しい月が見えるという日のことなんですよね。
ただ、その日が満月になるとは限らないって知っていました?
ちなみに旧暦の8月15日は毎年違います。
満月にならない理由はたった2つ。
1つ目は月のスピードが一定ではないから
2つ目は月齢と日付のタイミングが異なるから
なんですよね。
詳しく説明いたします。
月のスピードが一定ではないから
月っていうのは、地球の周りを回っているのは知っていると思います。
そのスピードが一定ではないって知っていました??
月は、約27.3日の周期で地球の周りを公転しています。
地球が太陽の周りを公転しているため、満ち欠けの周期は約29.5日。
月が地球を周回する軌道が楕円のカタチをしているため、地球に近づいたり遠ざかったりしています。
地球に近いと月のスピードは速くなり、遠いと遅くなるというのが月の満ち欠けを産むんですよね。
新月から満月に至るスピードが遅いと、満月よりも前に中秋の名月を迎えますし、スピードが速いと満月の後に名月になります。
月齢と日付のタイミングが異なるから
旧暦では、毎月第1日目は必ず新月の日とされていました。
今みたいに正確に時間を測れる時計はなかったし、24時間365日で区切られていたわけではないので…月や太陽などを中心に時間を図ったりしていたんでしょうね。
新月の瞬間から満月の瞬間に至る日数は、およそ14.76日。
なので、ぴったりと満月のタイミングが8月15日になるのはなかなかないことなんですよね。
日付と、月齢のタイミングは基本的に合うことはないので、中秋の名月が満月とは限らないんですよね。
2018年から2020年の満月のタイミングは?
計算によると、2018年から3年間は中秋の名月が満月にはならないんですよね。
今年満月が見えるのは…
2018年の旧暦の8月15日(9月24日)⇒満月は9月25日。
2019年の旧暦の8月15日(9月13日)⇒満月は9月14日。
2020年の旧暦の8月15日(10月1日)⇒満月は10月2日。
と全て1日ずれで満月が訪れます。
2018年の9月25日が満月なんですね。
中秋の名月(秋の月)がきれいな理由は2つ
秋の月がきれいな理由は、単にアンニュイな秋に観るからきれいっていうような心理的な問題だけではありません。
科学的に観て、きれいな理由があるんですよね。
1つ目は、秋の空気が比較的乾いていて、空気中の水蒸気量が少ないから。
水蒸気量が少ない=大気がぼやけることが少ない
ということで、月がくっきりと見えるんですよね。
2つ目は、月の高さ。
月の通り道の関係で、実は月が見える高さは季節によって異なるんですよね。
冬の月は空高く、夏の月は割と低い位置にあるんですよね。
月が低い位置にある場合、地表付近のちりや明かりなどにじゃまされて、きれいにみることができないんですよね。
大気によって光が吸収される減光という効果が起こり、低い月はどうしても暗くなるんですよね。
ただし、高いければOKっていうわけではなく、観るためには、適度な高さが求められるんですよね。だからこそ、秋の高さがちょうどいいと言われています。
この2つの理由から、年間でいちばんきれいな月が見える季節は、秋という結論になるんですよね!