クラシック三冠の幕開けとなる皐月賞。その2025年版も、共同通信杯組・ディープ記念組・ホープフル組など、様々なローテーションから実力馬が顔をそろえ、大混戦の様相を呈しています。
本記事では、近年のデータをもとに前走ローテ別の傾向・枠順や人気別成績・脚質の有利不利をわかりやすく解説。特に「勝ち馬を最も多く輩出している前哨戦」や、「過信すべきでない意外なトライアル」、「穴馬の出やすい条件」など、知らなきゃ損する情報をぎっしり詰め込みました。
競馬初心者でも中学生でも理解できるように、難しい専門用語なしで丁寧に解説しています。
2025年の皐月賞、あなたの本命馬を決めるヒントが、この記事できっと見つかります！
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共同通信杯組：近年最も勝ち馬を輩出
皐月賞の過去のデータを見ると、意外にも「共同通信杯」からのローテーションで出走してきた馬の好走率がとても高いことがわかります。2014年以降だけでも、このレース組から6勝、3着4回という実績が出ており、これは他のどのトライアルレースよりも明確な成績です。
共同通信杯は東京芝1800mというコースで行われ、最後の直線が長く、じっくりと脚を溜めてから加速するタイプの馬が活躍しやすい条件です。ここで好成績を残す馬は、ポテンシャルが高く、将来性もあると言われています。そして、その特徴が皐月賞でも活かされているのです。
2025年は「マスカレードボール」や「カラマティアノス」が共同通信杯組として出走予定。この2頭はそれぞれ1着、2着と好走しており、今年もこの路線が最も注目されるのは間違いありません。特にマスカレードボールは、ホープフルSでも好走経験があり、成長力も十分に感じられる1頭です。
また、この路線を使ってきた馬の多くが「トライアルを使わずに本番で仕上げてくる」傾向にあり、フレッシュな状態で出てくるのも特徴。過去の傾向から見ても、状態良く直行してきた馬は、トライアル組よりも信頼度が高いと言えそうです。
弥生賞組：王道路線も過信は禁物
弥生賞ディープインパクト記念は「ザ・トライアル」と言っていいほど、皐月賞との結びつきが強いステップレースです。中山芝2000mで行われるため、本番と同じ条件で適性を測れるレースでもあります。
しかしデータを紐解いてみると、2010年のヴィクトワールピサ（1番人気）以来、弥生賞の勝ち馬から皐月賞を勝った馬が出ていないのが現実です。近年は好走率も下がっており、「とりあえず使っておく」的なローテ選択になっていることも否定できません。
2025年にこの路線から出てくるのは「アロヒアリイ」「ジュタ」「ファウストラーゼン」「ヴィンセンシオ」など。特にアロヒアリイはまだキャリア3戦で未知数な部分もありますが、素質は十分。ファウストラーゼンもホープフルSでの3着があり、地力は高そうです。
とはいえ、弥生賞組の多くは「2着・3着止まり」が多く、信頼度は高くありません。また、出走馬の数も多く、全体の数に対しての好走率はそれほど高くないのが事実。この組は「消せる馬も多いが、爆発力のある馬もいる」という非常に判断が難しいグループです。
馬券的には「人気の弥生賞組を過信せず、前走内容をじっくり見極める」ことがカギとなるでしょう。
直行ローテ：朝日杯・ホープフル組の可能性
近年注目が高まっているのが、「トライアルを使わず、2歳G1から直行してくる組」です。特にホープフルSや朝日杯フューチュリティステークスなど、年末のG1から皐月賞へ臨む馬たちは、間隔をあけてしっかりと成長した状態で出走してくるため、好走例も増えています。
2025年は、「ミュージアムマイル」や「クロワデュノール」「ジョバンニ」「ピコチャンブラック」などが該当します。ミュージアムマイルは朝日杯2着からディープ記念を挟んでおり、完全な直行ではありませんが、クラシックを見据えたローテとしては理想的なステップと言えます。
過去には、サートゥルナーリア（2019年）がホープフルSから直行して皐月賞を制した例もあります。休み明け初戦ながら、馬の成長力や調整力があれば、いきなり結果を出すことは十分可能です。
ただし、注意点もあります。それは「前走が3着以下だった非トライアル組はほぼ好走していない」というデータです。つまり、実力を見せていた馬でないと厳しいということ。成績に明確な裏付けがある馬に絞るのが正解です。
非トライアル組は「ポテンシャル」と「調教評価」で取捨するのが基本となります。
スプリングS・若葉S・すみれS組の取捨
この3つのレースは、「いわゆる裏ローテ」や「別路線」として使われることが多く、出走馬数自体は少なめです。しかし、その分「伏兵」が潜んでいる可能性があるため、馬券的には見逃せないポイントになります。
スプリングS組からは「ピコチャンブラック」「キングスコール」「マテンロウバローズ」が出走予定。勝ち馬であるピコチャンブラックは勢いがあり、馬場や展開に関係なく動ける器用さがあります。スプリングSの内容が非常に優秀だったため、本番でも注目される存在です。
一方、若葉S組からは「ジョバンニ」「ローランドバローズ」が出走予定。特にジョバンニはホープフルSでも実績があり、阪神内回りコースをきっちり勝ち切ったレース内容も評価できます。
すみれSからは「ジーティーアダマン」が出走。2200mという長距離からの短縮ローテとなりますが、タフなレース展開でも崩れない持久力が光ります。
これらのレース組は、目立たない存在で人気も出にくい反面、「状態次第では馬券圏内がある」タイプが多く、3連系馬券のヒモには絶対に加えておきたい存在です。
まとめ：ローテ・データ・馬の個性から「狙える1頭」を導け！
皐月賞2025は、例年以上に混戦模様で、どの馬が勝ってもおかしくない魅力的なメンバーが揃っています。しかし、そんな中でも「勝ち馬を導き出すヒント」はしっかりデータに隠されています。
まず注目すべきは、過去最多の勝ち馬を送り出している共同通信杯組。2025年はマスカレードボールやカラマティアノスが該当しており、特に前走で勝ち切ったマスカレードボールは信頼度が高いといえます。一方で「王道」とされていた弥生賞組は、実は近年勝ち馬が出ておらず、過信は禁物。出走馬数が多いものの、絞り込みが必要です。
また、非トライアルからの直行ローテも近年成績が良く、「朝日杯」や「ホープフルS」からの直行馬が激走するケースも増えています。加えて、スプリングS・若葉Sといった別路線からの伏兵の台頭にも要注意。
人気別や脚質別のデータからは、「中穴」人気の馬を軸にする戦術が最も有効で、脚質も「先行〜中団」が理想的。追い込み一辺倒の馬は展開頼みな分、評価を落とすのが得策でしょう。
データと馬の個性を組み合わせて考えることが、2025年皐月賞の「正解」に近づく鍵です！
